エジプトの通貨:ポンド、現金、バクシーシ

エジプトではエジプト・ポンドが流通しており、ヨーロッパ諸国と異なり、訪問者が買い物をするときは現金が主流です。ホテルではカードが利用できますが、ほとんどの場合は現金が必要です。

4分で読めます情報の確認日:2026年9月25日

アスワンの市場の屋台の切り絵。ハイビスカスの花や香辛料のカゴ、ヤシで編んだバスケット、無地のコインが入った真鍮のボウル、ストライプ柄のオーニング。背景にナイル川とフェルッカが見える。

要点

エジプトの通貨はエジプト・ポンド(EGP)です。£記号やアラビア語で جنيه と表記されます。1ポンドは100ピアストルに分かれています。ホテルや大きなレストラン、スーパーマーケットではカードが使えますが、タクシー、市場、チップ、小さなカフェでは現金が必要です。

目次
  1. エジプト・ポンドとその経緯
  2. 支払いの相場
  3. 頭の中で換算するコツ
  4. 現金、カード、ATM
  5. バクシーシ(チップ)は気兼ねなく
  6. エジプトでカード払いをするときの注意点
  7. 避けたいお金のトラブル2つ
  8. 出発前の準備

エジプトは現金社会ですが、見た目は近代的です。カイロの五つ星ホテルではカードが問題なく使えますが、同じホテルの外で待っている運転手は現金での支払いを求めます。旅行者が出会うお金に関する不便のほとんどは、このギャップから生じますが、あらかじめ準備すれば問題ありません。

通貨コード
EGP
1ポンドのピアストル
100
最大額面(ポンド)
200
出典:Wikipedia: Egyptian pound

エジプト・ポンドとその経緯

エジプト・ポンドは100ピアストルに分かれていますが、ピアストル硬貨はほとんど流通しておらず、料金表示はポンドでされます。最大の紙幣は200ポンドで、これは数ドル程度です。そのため、エジプトで使う財布は厚くなりがちですが、金額の数字が大きくても実際に支払う額はそこまで大きくないことも多いです。

エジプト・ポンドは近年に何度か大きく切り下げられ、為替レートも大きく変動しています。旅行の数か月前にポンドで予算を立てても、現地での支払時点で大きく変わる可能性がありますので、現地では随時計算するのがおすすめです。

また、古いガイドブックの価格情報は大きく異なる場合があります。1年以上前の数字はあくまで参考程度と考えるのが良いです。

市場のカウンターのペーパークラフト風イラスト。小さな真鍮製天秤、並べられた紙幣、多数のコインが入ったボウル。

支払いの相場

エジプトは日用品や飲食物の価格が安価です。

お茶やコーヒー1杯、ミネラルウォーター、屋台のスナックは、それぞれ数ポンドから購入できます。地元のレストランでの食事も少額ですが、ホテルのレストランでは一般的に価格が高く設定されています。カイロ市内のタクシーは料金交渉制なので、相場を知っておくと便利です。観光地の入場料は旅行中の出費で大きな割合を占め、これらは訪問者向けに設定されていることがほとんどです。

値付けの習慣として知っておくとよい点が2つあります。1つは、ホテルや観光施設、ナイル川クルーズなどでは米ドル建て料金が表示されることが多く、現地通貨払いより割高になる場合があること。もう1つは、市場の価格表示は値下げ交渉が前提であることです。

頭の中で換算するコツ

以下のウィジェットでは、1日の為替参考レートで簡易計算ができます。ご自身のカード会社等の実際のレートはやや割高になる場合が一般的です。

エジプト・ポンド換算

100 EUR5,881 EGP
200 EUR11,762 EGP
500 EUR29,405 EGP
1,000 EUR58,810 EGP

当日の参考為替レートです。銀行やカード会社の手数料は含まれていません。

出典:基準為替レート(2026年9月25日)

エジプト・ポンドは1ポンド単位よりも100ポンド単位で考えたほうが金額感がつかみやすいです。コーヒーや軽食で「100ポンドくらいはどれくらいか」を体感しておけば、買い物の際の計算もしやすくなります。

現金、カード、ATM

ホテルや大きなレストラン、スーパーマーケットではカードが利用できますが、日常の多くの支払いやタクシー、市場、チップ、トイレ係、小さなカフェでは現金が必要です。

おすすめは、小額紙幣を用意して少額の支払いに使い、まとまった金額はカードで支払うことです。ATMは銀行の支店内やそばの端末の利用がおすすめです。ATM利用時に現地通貨と自国通貨どちらで決済するか表示された場合は、現地通貨を選んでください。手数料は1回ごとにかかるため、数回に分けて出金するよりもまとめて出金したほうが効率的です。

バクシーシ(チップ)は気兼ねなく

エジプトでのチップ(バクシーシ)は、特別なサービスに対する報酬というよりも、一般的なサービス利用料に近い感覚です。ドアの開閉、車の見張り、荷物運搬、案内といったサービスごとに、数ポンドずつ渡します。

煩わしく感じる必要はありません。チップも旅予算の一部と考え、小額紙幣や硬貨をあらかじめ分けて用意し、「どのサービスにどれくらい」渡すかを決めておくと、現地でのやり取りが円滑です。レストランでは10%程度、ガイドや運転手には1日の最後にまとめて渡す形式が一般的です。

エジプトでカード払いをするときの注意点

エジプトのカード端末では、アラビア語(や英語)で決済通貨を選ぶ画面が表示されることがあり、選択によって支払いレートが変わります。

端末が自国通貨での決済を提示する場合、現地通貨(エジプト・ポンド)での支払いを選ぶのがおすすめです。自国通貨を選ぶと「ダイナミック・カレンシー・コンバージョン」という手数料上乗せのシステムが適用されやすく、結果として割高になることが多いです。現地通貨払いを選ぶことで、銀行本来の為替レートが適用されやすくなります。

また、小規模店や通信環境によってはカード処理に時間がかかる、あるいは決済ができないこともあります。混雑時や通信が不安定な場合は現金のほうがスムーズで簡単です。

避けたいお金のトラブル2つ

1つ目は、現地到着時にエジプト通貨が全く手元にない場合です。空港にはATMや両替所もありますが、長いフライト後にATMや両替の列に並ぶのは面倒ですし、もしカードがセキュリティの関係で使えない場合に備えて、最初の1時間分の外貨現金(米ドルやユーロなど)があると安心です。

2つ目は、表示された金額が交渉できない定価だと思い込むことです。ホテルや公式施設以外のタクシーやガイド、市場などでは、利用前に料金を必ず確認・合意してから利用するのがマナーです。こういった事前の確認がトラブル防止につながります。

出発前の準備

エジプトでの現金管理

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出発前の準備
毎日の管理

空港到着後、ATMや両替所の利用前にすぐタクシーへ乗る必要がある場合など、小額の外貨現金を持っておくと最初の移動がスムーズです。

通信環境も渡航前に整えたい場合は、エジプト向けeSIMが便利です。また、現地SIMカードに関する情報も到着後の参考になります。

旅行者からのよくある質問

旅行前にエジプト・ポンドは購入できますか?

モロッコ・ディルハムとは異なり、事前購入も可能ですが、自国で交換する場合はエジプトで両替するよりも為替レートが不利になることが多いです。ほとんどの旅行者は最初の数時間用にユーロ、ポンド、米ドルなどを少し持参し、残りは到着後に現地で両替しています。

エジプトには米ドルとユーロ、どちらを持って行くべきですか?

どちらでも利用できますが、米ドルのほうが広く認知されています。観光向けのサービスでは米ドル建て価格の例もあり、ホテルでも受け取ってもらえることが多いですが、エジプト・ポンドで支払うよりも割高になる場合があります。現地通貨の補助として外貨現金を用意されるのがおすすめです。

エジプトでチップはいくら渡せば良いですか?

バクシーシと呼ばれるチップは日常の一部です。トイレの係員、荷物運び、案内などには数ポンド、レストランではおおよそ10%程度、ガイドや運転手にはサービスに応じて渡します。大きい額のお札よりも小さいお札を用意しておくと便利です。大きなお札でおつりを求めると気まずい場合があります。

エジプトのATMで海外のカードは使えますか?

はい。都市部や空港に多くあり、現地通貨(ポンド)で引き出せます。ATMで自国通貨への両替オプションが出たら断るのがおすすめです。エジプト側とご自身の銀行の手数料がかかります。使用の際は銀行が併設するATMを利用し、独立した機械は避けてください。

出典

情報の確認日:2026年9月25日

  1. Wikipedia: Egyptian pound
  2. 参考為替レート(2026年9月25日)
  3. 欧州中央銀行ユーロ為替レート

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