エジプト鉄道:カイロ・ルクソール・アスワン間と寝台列車

エジプトにはアフリカと中東で最も歴史ある鉄道網があり、1854年に開業しました。年間8億人が利用するエジプトの大動脈です。カイロ、アレクサンドリア、ルクソール、アスワンなど主要都市間の移動には安くて快適、時間に比較的正確な鉄道を使うことができます。南方長距離の移動には夜行寝台列車も便利です。

3分で読めます情報の確認日:2026年9月26日

エジプトの列車を切り絵風に描写。夕暮れのプラットホームに青と白の車両、ドア横に車掌ランプ、線路脇に椰子の木、寝台キャビンの窓には室内灯の明かり。

要点

エジプト国鉄(Egyptian National Railways)は1854年創立のアフリカ・中東で最も古い鉄道網を運営し、年間約8億人の乗客を運んでいます。エアコン付きの車両は1等・2等席、非エアコン車両は2等・3等席があります。旅行者がよく使う路線はカイロからルクソールを経てアスワンまで南下するもので、双方向の夜行寝台列車も運行しています。カイロとアレクサンドリア間は本数が多く、所要時間も短めです。チケットは駅や公式予約チャネルで購入できます。

目次
  1. 南への長距離移動
  2. カイロ〜アレクサンドリア区間は気軽に利用可能
  3. 予約方法、座席クラスと注意点
  4. 安全・今後の展望

エジプトの鉄道は1854年創業で、アフリカおよび中東で最も古い交通網です。現在も年間約8億人が利用しており、カイロとアレクサンドリアを中心に、地中海からアスワンまでナイル川沿いに路線がのびています。旅行者にとっては安価で快適な移動手段となっており、カイロからアレクサンドリアの区間は道路よりも早く移動できます。

鉄道体験は大きく2つに分かれます。幹線ではエアコン付きの1等・2等車両と座席指定、車内サービスで紅茶などが提供されます。都市近郊や地方路線ではエアコンなしの2等・3等車両となり、運賃は社会的配慮から低く抑えられ、雰囲気も大きく異なります。どちらも選択できますが内容は大きく異なり、購入したチケットに応じて乗車区分が定まります。

路線開業年
1854
年間利用者数
800 million
カイロ〜ルクソール(日中)
9〜10時間
寝台列車(両方向運行)
Nightly
出典:Wikipedia「エジプト国鉄」(2026年9月26日確認)

南への長距離移動

観光客が旅程を立てる際によく使うのは、カイロからルクソール、さらにアスワンへ南下する路線です。日中に移動する場合、カイロからルクソールまで約9〜10時間、さらにアスワンまで約3時間。ナイル川を眺めながら両側には畑やヤシの木が続き、午後には砂漠の縁も見えてきます。ゆっくりと進みますが、その分移動自体が旅の一部となります。

代替手段として寝台列車があります。アレクサンドリア〜カイロ〜ルクソール〜アスワン間では毎日、双方向に夜行寝台列車が運行されており、個室ツインキャビン(ベッドではなく2段ベッド)で夕食・朝食付きです。夜発車し静かな夜を過ごし、朝にはルクソールやアスワンに到着。冬季は特に混み合うため、できるだけ早めの予約がおすすめです。

夕暮れのエジプト鉄道ホームの切り絵風イラスト。青と白の車両、ホームの荷物、内側から明かりの灯った寝台キャビン窓。

カイロ〜アレクサンドリア区間は気軽に利用可能

地中海方面へのこの路線は、短期間の旅行者にも使いやすい便利な鉄道路線です。所要2時間程度で、1日複数便が運行され、1等と2等の料金差もわずかです。列車はカイロのラムセス駅発、アレクサンドリア到着はミスルまたはシディゲイバー駅で、どちらもトラムやタクシーの接続が良好です。

エジプト鉄道が初めての場合、この区間から乗ってみるのがおすすめです。システムやプラットホーム、検札、車内販売などの仕組みを把握するには最適です。アラビア語放送の後、英語による案内も行われる場合が多いですが、乗車時は周囲の状況をよく確認してください。

アフリカ最古の鉄道

  1. 1854

    エジプトの地に英国式鉄道開通

    エジプト国鉄が創立し、最初の路線はアレクサンドリアとカイロ間でナイル川を結びました。これがアフリカ・中東で最も長い歴史を持つ鉄道網の始まりで、世界でも2番目に古いネットワークです。鉄道網はデルタ地帯から拡張し、今でもその地域が鉄道の中心となっています。

  2. 1900s

    ナイル渓谷路線

    ナイル川沿いに南下するルクソール・アスワン間の路線は、アッパー・エジプトの大動脈となりました。川や道路での移動に比べて旅行や貨物の輸送が効率的です。各地の駅は今でも町のランドマークで、この路線の旅が定番です。

  3. 1980s onwards

    エアコン車両と座席クラス

    主な路線はエアコン付きの1等・2等車両に順次置き換わり、通勤列車や3等車両は社会サービスとして安価に維持されました。この区分はいまも基本的に同じです。カイロ〜アレクサンドリア線の場合、等級の価格差はわずかです。

  4. Today

    寝台列車と高速鉄道計画

    アレクサンドリア〜カイロ〜ルクソール〜アスワン間を毎日双方向で寝台列車が運行されており、長距離移動の定番となっています。紅海沿岸とナイル川・地中海を結ぶ高速鉄道建設も進行中で、将来的に移動事情が変わる見込みです。

予約方法、座席クラスと注意点

通常列車は鉄道公式サイトやアプリで事前予約でき、駅で直接購入するほうが安価です(繁忙期以外は問題なく購入可能)。寝台列車は専用予約チャネルが必要です。いずれの場合もパスポート持参が必須で、外国人には提示を求められる場合があります。チケットも常に手元に保管し、車内では検札、ホームや案内が英語表記でないこともあるので注意が必要です。

座席について:1等は座席幅が広く静かな空間、2等は短距離なら1等との差をあまり感じません。3等は最も安価な設定です。長距離移動の場合は負担の少ないクラスを選び、券面記載の指定車両へ。違う等級の車両に立ち入ると、再三確認を求められる場合もあります。

比較的遅延が発生するため、列車と飛行機の乗継ぎなどは1日以上の余裕を持たせてください。飲み物はワゴン販売がない場合もあるため必ず携帯し、長距離のときは食事も持参がおすすめです。食堂車が常に利用できるとは限りません。

どの列車、どの座席クラス?

ルクソールまたはアスワンまで移動しますか?

移動で1日潰れても問題ありませんか?

夜行寝台列車

カイロを夜に発ち、朝にルクソールやアスワンへ到着。専用の2人用キャビン、食事と朝食付き、移動しながら1日を節約できます。冬季は人気のため早めの予約と、車内の騒音対策も準備しましょう。寝台はベッドではなく2段ベッドと考えると期待どおりです。

昼行列車の1等席

ナイル渓谷沿いの日中移動は風景も楽しめる鉄道旅です。カイロからルクソールまで9〜10時間、窓の外にはナイル川や農地、砂漠の縁が広がります。1等席ならゆったり過ごせて、食堂車やお茶売りも巡回します。飲み物と軽食は持参がおすすめです。

カイロ〜アレクサンドリアと地中海沿岸

短時間で安価、本数も多いこの区間はエジプト鉄道入門に最適です。数時間の移動で、1等料金も2等と大差ありません。駅やアプリで予約可能、カイロ・ラムセス駅には早めに着き、プラットホームを確認しましょう。この経路のみ移動が本当に速いです。

安全・今後の展望

エジプト鉄道の利用は日常的で一般的です。長距離移動も多くの現地の方が選びますが、過去には踏切や老朽化区間で事故もあったため、現在は近代化と高速鉄道の整備が進められています。将来的には紅海沿岸とナイル川、地中海を結ぶ高速鉄道も完成予定ですが、現状は寝台列車や昼行列車が主な移動手段です。

実際の利用時は、荷物を手元または頭上の棚に保管し、購入したクラスの座席に着席してください。一人旅の場合は深夜帯の列車を避け、タクシー利用の際は料金を事前に交渉するなど基本的なポイントを押さえておくと安心です。

出発前のチェック

0/8

スマホでの準備
旅の装備

エジプトの鉄道は古くゆっくりですが実用的で、南行き寝台列車は宿泊と移動を兼ねた貴重な体験となり得ます。長距離の際は余裕を持った予約と上位クラスの選択で、車窓に流れるナイル川の景色をゆったりと楽しんでください。

旅行者からのよくある質問

ルクソールやアスワン行きの寝台列車はおすすめですか?

座席指定列車より料金は高いですが、ホテル+飛行機よりは安価で、移動時間を夜に利用できるので1日節約できます。寝台キャビンは小ぶりですがプライベートで、2段ベッド仕様です。料金には夕食と朝食が含まれます。特に冬季は人気が高く売り切れやすいので、早めの予約がおすすめです。

エジプトで鉄道チケットを予約する方法は?

通常列車は鉄道の公式サイトやアプリで予約でき、駅で直接購入する方が安く、ピーク時以外なら問題ありません。夜行寝台列車は独立した専用予約が必要です。外国人はパスポート提示を求められることがあり、改札や車内検札に備えてチケットは必ず手元に保管してください。アナウンスや案内板が英語でない場合もあります。

1等と2等席の違いは?

エアコン付き車両の場合、1等は座席が広く、足元もゆったりしており、車内も空いています。2等も十分快適で、短距離なら1等との差はほとんど感じません。非エアコン車両は2等・3等席があり、安価ですが夏場の大きな荷物を伴う旅行には向きません。

所要時間はどのくらいですか?

カイロ〜アレクサンドリアは速い列車で2時間程度、カイロ〜ルクソールは日中で約9〜10時間、そこからアスワンまでさらに約3時間です。寝台列車ならカイロ〜ルクソールを夜間、カイロ〜アスワンは12時間強で移動します。遅延もあるため、列車と飛行機を同日に乗り継ぐ場合は十分に余裕を取ってください。

エジプトの鉄道は安全ですか?

長距離移動は多くのエジプト人にとって鉄道が一般的です。まれに踏切や老朽区間で事故がありましたが、全体としては普通に利用できます。今後ネットワークの近代化や高速鉄道建設が進められています。荷物管理や等級確認など基本的な注意を払い、夜遅い列車の利用は控えるのがおすすめです。

出典

情報の確認日:2026年9月26日

  1. Wikipedia「エジプト国鉄」:1854年の創立、その歴史と年表、鉄道庁、年間乗客8億人や座席クラス制度、アベラ・エジプト運行の寝台およびアレクサンドリア〜カイロ〜ルクソール〜アスワン間寝台列車、高速鉄道計画(2026年9月26日確認)
  2. エジプト国鉄公式サイト(時刻表・駅情報、2026年9月26日確認)
  3. 英国外務省エジプト旅行情報:2026年更新分(2026年9月26日確認)

エジプト eSIM

自宅でインストールし、カイロ、ハルガダ、シャルム・エル・シェイクに着いたらオンにするだけ。到着ロビーのショップに並ぶ必要はありません。

eSIMを選ぶ